インターネットの急速な普及により紙媒体の需要が減少し、印刷業界が衰退していく中、印刷業だけでは今後の経営が難しいと考え、平成20年頃に、かねてより学んできた3D（スペースデザイン）と共に建築業を立ち上げようと踏み切りました。
なぜ、建築業に移行したのかと申しますと、私のこだわりたい性格と相まってか、今まで、美容室という特殊加工・技術を必要とするチラシをメインに取り扱ってきましたので、ビジュアルを重視する美容室のオーナー様には大変喜ばれていました。その中、「店のイメージも作ってよ」とお店の内外装デザインの依頼も少しずつお声がかかるようになり、3Dデザインへの興味が沸いて独学で勉強しだしたのです。IT化が進み、いつか紙媒体が無くなるかもしれないと頭にはありましたので、スペースデザインの3D作成のみを受注し、工事を他の工務店に請け負ってもらうところから始めました。
しかし、仕上がってみるとイメージと違う。当社がイメージを提供後、予算の関係等でお客様と工務店との間で価格交渉や類似品を選んだ結果、クロスの素材（色）が変わっていたり、カントリー調の建具が既製品の住宅用ドアになっていたり、一番の見せ場である入口のタイルが貼られていなかったり…
「何の為の提案だったのだろう。予算をもらって3Dを作成させてもらった意味はあるのだろうか。」と自問自答しました。工事を他の工務店に依頼することで、当社が一番実現したいデザイン性が損なわれることは譲歩しがたく、また出来る限り少ないコストで、必要最低限の耐久性を持ちながらもスマートに美しく仕上げたいという要望を叶えるためには、やはり自社内で施工まで行うしかないと考え、建築士・現場監督を雇用し、私の目指すもの、お客様に求められるものを追求しました。
デザイン業も建築業も「ものづくり」の考え方は同じで、スタッフは業態の垣根を越えて何度も何度も完成イメージをすり合わせながら仕事に励んでくれました。
軌道に乗るまでの最初の5年間は挫折と諦めの連続で大赤字を出したこともありましたが、完成した店を見て、またお客様から喜びのお声をいただくことで、間違いではなかったと徐々に確信しだしたのです。

オーナー様にとって、もしかすると人生で一度しかない大きな買い物になるかもしれないこの店を、どうか繁盛店にしてもらいたいという思いで、今まで業務で培ってきたノウハウを活かし、経営のコンサルティング・アドバイス・プロデュース力をすべて結集して尽力していきたいと考えています。
今後の展開としても、物件探しから出店計画、開業後の販売戦略や経営サポートだけでなく、お店を持つオーナー様にとって強力なツールをご用意して参ります。

当社にお任せ頂ければトータルでサポートさせて頂きますので、設計だけでなく、資金相談、プラン提案、コーディネートまで、多岐にわたってご提案いたします。各項目を分散して業者を選定されると、どうしても各業者の利益分が上乗せされてきますので、そういった面でもトータルで当社にお任せ頂くメリットがあると思います。
また、建築デザインのみ、印刷のみなど、スポットでもお受け致しますので、どうぞお気軽にご相談ください。

出店にあたってのお悩みや不安も、同じ経営者として、また今までの多くの経験から、アドバイスやサポートをさせていただきます。豊富な経験と知識を持った建築士や現場監督、あなたのこだわりをカタチにする3Dデザイナーなどプロの力を結集し、お客様の想いやこだわりを叶え、最高の空間を創り上げるまでのトータルサポートをお約束いたします。

代表取締役吉田 隆吾